東洋医学では、「食事も治療の一つ」と考えられています。
薬を飲んで病気を治すだけではなく、毎日の食事によって健康を維持し、病気を予防することを大切にしています。
この考え方は「薬食同源(やくしょくどうげん)」と呼ばれ、食べることと健康は深く関係しているとされています。
東洋医学では、特別な健康食品を食べることよりも、その季節や自分の体調に合った食事を続けることが大切だと考えます。
例えば、暑い夏には体を冷ます働きのある食材を取り入れ、寒い冬には体を温める食材を選びます。
また、旬の食材を食べることも食養生の基本です。
旬の野菜や果物は、その季節に必要な栄養を豊富に含んでいるだけでなく、体の状態を整える働きがあると考えられています。
例えば、
・春は菜の花や春キャベツ
・梅雨は枝豆やとうもろこし
・夏はきゅうりやトマト
・秋はさつまいもやきのこ
・冬は大根や白菜
などが代表的な食材です。
また東洋医学では、食べ過ぎや飲み過ぎを避け、胃腸をいたわることも大切にしています。
どんなに体に良い食材でも、食べ過ぎれば胃腸に負担がかかります。
よく噛んで食べることや、腹八分目を心がけることも立派な養生です。
最近では健康に関する情報があふれていますが、東洋医学では難しく考える必要はありません。
旬のものをおいしく食べること。
規則正しく食事をすること。
胃腸を大切にすること。
こうした日々の積み重ねが健康につながると考えています。
東洋医学の食養生は特別なものではありません。
毎日の食卓を少し意識することから始められる、身近な健康法なのです。


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