梅雨の養生とは?東洋医学から学ぶ季節の過ごし方

東洋医学

雨の日が続き、湿度が高くなる梅雨。

「体が重だるい」「むくみやすい」「食欲がわかない」「頭が重い」など、なんとなく体調がすぐれないと感じることはないでしょうか。

東洋医学では、梅雨は「湿(しつ)」の影響を受けやすい季節と考えます。

湿気の多い季節だからこそ、余分な水分をため込まず、胃腸をいたわりながら、心と体を軽やかに保つことが大切です。

目次

  1. 東洋医学で考える「梅雨」
  2. 梅雨に気をつけたい「湿邪」
  3. 梅雨と「脾」の関係
  4. 梅雨に起こりやすい心と体の変化
  5. 梅雨の養生① 胃腸をいたわる
  6. 梅雨の養生② 余分な水分をため込まない
  7. 梅雨の養生③ 適度に体を動かす
  8. 梅雨におすすめの食材
  9. 梅雨におすすめのツボ
  10. まとめ

東洋医学で考える「梅雨」

梅雨は雨の日が多く、湿度の高い状態が続く季節です。

東洋医学では、人の体も自然界の影響を受けると考えます。

そのため、湿気の多い梅雨には体の中にも余分な水分がたまりやすくなり、さまざまな不調につながると考えられています。

梅雨の養生では、「湿」をため込まないことが大きなポイントになります。

梅雨に気をつけたい「湿邪」

東洋医学では、自然界にある「湿」が体に悪い影響を与えるようになったものを「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。

湿邪には、重く、停滞しやすいという特徴があります。

そのため湿邪の影響を受けると、

  • 体が重だるい
  • 頭が重い
  • むくみやすい
  • 疲れが取れにくい
  • 関節が重く感じる

など、「重さ」や「だるさ」として現れやすいと考えます。

雨の日に「なんとなく体が重い」と感じる状態を、東洋医学では「湿」という視点から捉えているわけです。

梅雨と「脾」の関係

梅雨に特に大切にしたいのが、五臓の「脾(ひ)」です。

東洋医学でいう「脾」は、現代医学の脾臓だけを意味するものではありません。

食べ物や飲み物から必要なものを取り込み、全身へ運ぶ働きなどを担うと考えられています。

そして「脾」は、湿気の影響を受けやすいとされています。

脾の働きが低下すると、水分をうまく巡らせることができなくなり、

  • 食欲がわかない
  • 胃がもたれる
  • お腹が張る
  • 下痢や軟便になりやすい
  • 体がだるい

といった不調につながることがあります。

梅雨に胃腸の調子を崩しやすい人は、食生活や体の冷えにも少し目を向けてみましょう。

梅雨に起こりやすい心と体の変化

梅雨には、次のような不調がみられることがあります。

  • 体が重だるい
  • むくみやすい
  • 頭が重い
  • 食欲がわかない
  • 胃がもたれる
  • お腹の調子が悪い
  • 疲れが取れにくい
  • 関節が重く感じる

気温だけを見るとそれほど高くなくても、湿度が高いと過ごしにくく感じるものです。

また、梅雨の途中から気温も上がり始め、蒸し暑い日が増えていきます。

冷房や冷たい飲み物を使う機会も増えるため、湿気だけでなく「冷え」にも気をつけたい時期です。

梅雨の養生① 胃腸をいたわる

梅雨の養生でまず意識したいのが、胃腸に負担をかけすぎないことです。

蒸し暑くなると、冷たい飲み物やアイスなどが欲しくなります。

しかし、冷たいものをたくさん摂ると、東洋医学では「脾」の働きを弱めると考えます。

温かいものや常温の飲み物も取り入れながら、胃腸を冷やしすぎないようにしましょう。

また、食事をよく噛んで、ゆっくり食べることも大切です。

梅雨だからといって特別なことをするのではなく、まずは毎日の食事を整えることが養生につながります。

梅雨の養生② 余分な水分をため込まない

湿気が多い季節には、体の中の水分をスムーズに巡らせることも大切です。

だからといって、水分を極端に控える必要はありません。

長時間座りっぱなしにならないようにしたり、軽く体を動かしたり、湯船につかったりして、体の巡りをよくしていきましょう。

室内では除湿や換気を行い、湿気の多い環境をできるだけ快適にすることも梅雨の過ごし方のひとつです。

梅雨の養生③ 適度に体を動かす

雨の日が続くと、どうしても外出する機会が減ってしまいます。

活動量が減ると、体も重く感じやすくなります。

雨の合間に散歩をしたり、室内でストレッチやヨガをしたりするなど、無理のない範囲で体を動かしてみましょう。

軽く汗ばむ程度の運動もおすすめです。

雨だからと家の中でじっとしているだけではなく、梅雨でも少し体を動かす習慣を続けることが大切です。

梅雨におすすめの食材

梅雨には、東洋医学で余分な水分を外へ出す働きがあるとされる食材や、「脾」を助けるとされる食材を取り入れてみましょう。

例えば、

  • はとむぎ
  • とうもろこし
  • 枝豆
  • 小豆
  • 冬瓜
  • オクラ
  • しょうが
  • ねぎ

などがあります。

とうもろこしや枝豆、オクラなどは、梅雨から夏にかけて楽しめる食材です。

しょうがやねぎなどの香味野菜を料理に加えるのもよいでしょう。

旬の食材をおいしく取り入れながら、湿気の多い季節を乗り切っていきましょう。

梅雨におすすめのツボ

陰陵泉(いんりょうせん)

膝の内側から少し下、すねの骨の内側にあるツボです。

東洋医学では、体にたまった余分な「湿」を取り除き、水分の巡りを整える際によく使われます。

むくみや体の重だるさが気になるときなどに、気持ちよい程度の強さでゆっくり刺激してみましょう。

足三里(あしさんり)

膝のお皿の外側から、指4本分ほど下にある代表的なツボです。

東洋医学では胃腸の働きを整え、体の元気を補うツボとして古くから使われています。

梅雨の時期に食欲が落ちたり、胃腸の疲れを感じたりするときにもおすすめです。

ツボは強く押せばよいというものではありません。

心地よい程度の刺激で、ゆっくり押してみましょう。

まとめ

梅雨は、湿気の影響を受けやすい季節です。

東洋医学では、この時期は「湿邪」と「脾」が養生の大きなポイントになります。

体が重い、むくむ、食欲がない、胃腸の調子が悪い。

そんなときには、日々の過ごし方を少し見直してみましょう。

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