上海・杭州3泊4日・番外編① トンポーロー(東坡肉)の名前の由来

中国旅行

杭州を旅していて、不思議に思ったことがありました。

西湖について調べても、街を歩いていても、「蘇軾(そしょく、蘇東坡〈そとうば〉の名でも知られる)」という名前を何度も目にしたのです。

前回の記事「上海・杭州3泊4日④ 西湖に別れを告げて【2026年5月】」では、西湖を詠んだ詩人・蘇軾(蘇東坡)を紹介しましたが、「なぜこんなにも名前が残っているのだろう」と気になり、少し調べてみることにしました。

すると、蘇軾は詩人というだけではありませんでした。

政治家として杭州の知事(知州)を務め、西湖のしゅんせつ工事を行い、現在も「蘇堤」と呼ばれる堤を築いた人物でもありました。

西湖の景色を詩に残しただけでなく、その景色そのものを後世へ受け継ぐ仕事までしていたことを知り、杭州でこれほどまでに親しまれている理由が少し分かった気がしました。

さらに驚いたのは、杭州名物「トンポーロー(東坡肉)」にも蘇東坡の名前が残っていたことです。

杭州で初めてトンポーローを食べたときは、「豚の角煮に似ているけれど、香りが全然違う」というのが第一印象でした。

調べてみると、本場では皮付きの豚バラ肉を使い、紹興酒や中国しょうゆ、八角などでじっくり煮込むのが特徴とのこと。日本の角煮とは似ているようで、少し違う料理でした。

名前の由来にはいくつかの説がありますが、最もよく知られているのは、西湖の整備に感謝した人々から贈られた豚肉を、蘇軾が工事に携わった人たちへ振る舞うよう料理人に命じたことが始まりという説です。その料理が評判となり、「東坡肉(トンポーロー)」と呼ばれるようになったと伝えられています。

料理を作ることが好きなので、旅先で出会った料理は家でも作ってみたくなります。

今回も帰国後さっそく、トンポーロー作りに挑戦しました(^^)

本場では皮付きの豚バラ肉を使うのが一般的ですが、日本では一般のスーパーで皮付き豚バラ肉を見かけることはほとんどありません。そのため、今回は皮なしの豚バラ肉で作ることにしました。

また、本場の風味に近づけるため、紹興酒や八角も使って調理しました。

薬膳では、豚肉は体に潤いを与え、八角や紹興酒は体を温める食材と考えられています。

本場そのままの味を再現することはできませんでしたが、一口食べるたびに杭州で見た西湖の風景が思い浮かびました。

最後は、お弁当のおかずにも入れてみました(^^)

写真では他のおかずに埋もれて少し地味に見えますが(笑)、味はしっかりトンポーロー。杭州旅行の思い出を振り返りながら、おいしくいただきました。

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