いよいよ最終日です。帰りの飛行機は15時発なので、12時頃には浦東空港へ到着していたいところです。
朝5時前に目を覚まし、最後の西湖を見に散歩へ出かけます。
シェアサイクルを利用すると、ホテルからわずか5分ほど。街のあちこちに駐輪スペースがあり、とても便利でした。

朝早い時間でしたが、すでに多くの人が西湖を訪れていました。

中国では、「一生に一度は西湖を見たい」と考える人が少なくありません。
その理由の一つが、宋代の詩人・蘇軾(蘇東坡)の有名な詩です。
欲把西湖比西子,淡妆浓抹总相宜
「西湖を美女・西施になぞらえるなら、薄化粧でも濃化粧でも、どちらも美しい。」
この詩は、中国を代表する詩人・蘇軾が西湖の美しさをたたえたものです。
千年近く経った今でも、この一節は西湖を語るうえで欠かせない言葉として、多くの人に親しまれています。
実際に西湖を歩いていると、この詩が語り継がれてきた理由が自然と伝わってきました。朝のやわらかな景色も、夕暮れに染まる湖面も、それぞれに異なる趣があります。
私も名残惜しい気持ちで、西湖に別れを告げました。

ホテルへ戻る前に朝食をいただきます。

豆乳スープと芝麻面包(丸いごまパン)、茶葉蛋(茶葉で煮込んだゆで卵)を注文したつもりだったのですが、運ばれてきたのは豆乳スープと長い揚げパン、そして目玉焼きでした(笑)。

注文したものとは違う料理が出てくる。海外旅行ではよくあることですね。
とはいえ、どれもおいしくいただきました。(´~`)モグモグ
ホテルへ戻って荷物を受け取り、杭州駅へ向かいます。
高速鉄道で上海へ戻り、空港から帰国の途につきました。
あっという間の3泊4日。

職場へのお土産も購入し、旅の思い出を少しだけおすそ分けです。
15時頃の便で関西国際空港へ到着。
第2ターミナルからバスでJRが乗り入れる第1ターミナルへ移動する途中、とても綺麗な夕焼けが広がっていました。

旅の終わりに見たその景色を眺めながら、この4日間で出会った人や景色、そして旅を通して感じたことを振り返っていました。
旅を終えて
私は中国という国が好きです。
昨年初めて北京を訪れ、その後、香港、マカオ、そして今回の上海・杭州へと旅をしてきました。
訪れるたびに、中国への親しみが深まっていきます。
もちろん、雄大な景色や長い歴史、おいしい食べ物も大きな魅力です。
しかし、それ以上に印象に残るのは、現地で出会った人たちです。
言葉がうまく通じなくても、笑顔で接してくれたり、困っていると手を差し伸べてくれたり。そんな何気ない出来事が、旅の思い出として心に残っています。
一方で、日本では中国に関するニュースとして、対立や問題が取り上げられることも多く、その影響もあってか、中国に対してあまり良い印象を持っていない人もいるように感じます。
もちろん、その背景には歴史や政治など、さまざまな要因があります。
しかし、実際に現地を訪れ、中国の人たちと接する機会は決して多くありません。
今回の旅を通して改めて感じたのは、「知らないこと」は時に不安や偏見を生むということです。
私は社会福祉士として学ぶ中で、「施設コンフリクト」という言葉を知りました。
障害者グループホームや特別養護老人ホーム、ごみ処理施設などが建設される際、地域住民の反対によって計画が中止になったり、変更を余儀なくされたりする問題です。
もちろん、住民の方々にも生活を守る権利があり、それぞれの立場や事情があります。
それでも、不安や恐怖の一部は、「相手を知らないこと」から生まれているのではないかと思うことがあります。
実際に顔を合わせ、話をし、その人の日常や暮らしを知れば、「怖い存在」ではなく、一人の生活者として見ることができます。
旅も同じなのかもしれません。
実際にその土地を訪れ、人と出会い、言葉を交わすことで、それまで抱いていたイメージが少しずつ変わっていく。
旅は、新しい景色を見るだけではなく、自分の中にある思い込みに気づき、それを少しずつ手放していく機会なのかもしれません。
今回の中国旅行は、そんなことを改めて感じさせてくれる旅でした。
今回で上海・杭州旅行記の本編は終了です。
今回の旅では、まだまだ書ききれなかったことがたくさんあります。
中国の食文化や街歩きで感じたこと、旅先で役立った情報など、本編では触れられなかった内容については、これから番外編として少しずつご紹介していく予定です。
番外編もぜひお楽しみに!(^^)

